アート・芸術

はじめて展覧会を企画する人が知っておきたい 展覧会のやり方まとめ〜備品編〜

前回の『はじめて展覧会を企画する人が知っておきたい展覧会のやり方まとめ~企画編~』に引き続き、今回は備品編をやっていきたいと思います。

テーマやギャラリー、展覧会の日程が決まれば本格的に必要備品などの制作に入ります。様々な展覧会がありますが、最低限必要なものを書き出しました。

◎キャプションを用意しよう

キャプションって何?という方もいるかと思います。キャプションは和訳すると「見出し」という意味です。展覧会におけるキャプションは作品説明用の文章になります。主に作品名と作家名、作品の説明などをピタパネに貼って作るのが一般的です。

無地のものが良く使われますが、キャプションも展示空間の一部なので、テーマに合わせてデザインしてみると展覧会の個性が出ます。

◎アンケートを用意しよう

せっかくの展覧会なので、アンケートを用意しましょう。お客様の感想で制作する励みになったり、作品の改善点が見つかるかもしれません。アンケートでは作品の感想以外にも、展覧会の概要を何の媒体で知ったのか、性別や年代での評価、などを知ることができます。次回の展覧会をより良いものにするため是非活用しましょう。

アンケート項目の例

・展覧会の開催を何で知りましたか?(1.DM 2.Twitter 3.Facebook 4.知人・友人 など)

・好きな作品は何ですか?

・今回の展覧会の満足度は?

など

◎作品や手作り雑貨を販売するには?

作品や手作り雑貨を販売する場合も販売用のスペースを前もって考えておくことが重要です。貸しギャラリーの場合、販売には別途10~20%販売手数料がかかる場合があります。基本的に貸しギャラリー側から説明があるものですが、金銭トラブルになる可能性もあるので事前に確認するようにしましょう。

販売用の机や台などを借りられるかを確認し、物販スペースのレイアウトを事前に決めておくと搬入時にスムーズに作業できます。釣り銭なども忘れずに用意しましょう。

【画像:物販スペースレイアウト例】

◎DMを作ろう

初めて展覧会をする方はDMって何?と思う方もいるかと思います。DM(ダイレクトメール)とは、展覧会の案内ハガキのことです。展示会のタイトル・開催日時・会場・参加者・展示の具体的な内容などが書かれたものになります。

DMで来場者の数が変わることもあります。自分たちの展覧会をイメージしやすいデザインにしましょう!

最後に

いかがでしたか?初めての展覧会の企画はとても楽しく、またいろいろな問題にぶつかったりもします。特に企画者の方は一番責任のある役割になりますが、一人で進行・備品制作・ギャラリー選び・お金の管理、などなどを抱えてしまうのではなく、展覧会の責任者として、役割分担していくことが大切になります。困った時に仲間に頼ることを忘れず役割分担をしっかり行いましょう。仲間とお客様との記憶に残る良いグループ展になる参考になれば幸いです。